前回はむちうちで最も多い「頚椎捻挫型」について書いていきましたが、
今回は「神経根型」について。
頚椎捻挫型は主に筋肉や靱帯へのダメージによる症状でしたが、神経根型はそこを通り越して脊髄から出ている神経にダメージを負ってしまった場合を指します。
首からは筋肉を動かす神経や感覚を司る神経が多くあります。
そしてその神経は首から腕、背中などにつながっていきますので、ダメージを受けた神経によって症状が変わってきます。
例えば、首から背中にかけての違和感。腕や手の感覚が鈍る、またはシビレ。
このように痛めた箇所と違う所にも症状が出てしまうのでやっかいです。
こちらの治療方針も基本的にはまず安静。
時間がたつと症状が落ち着いてくるケースが多いので、それまでは肩甲骨周辺から腕や手を中心に治療していきます。
ある程度首の症状が落ち着いてきたら、軽めのマッサージと合わせて痛みの出ない範囲で少しずつ動かしたり伸ばしたりしていきます。
もし、違和感やしびれが取れない、または増強した場合は医師の診察をお願いするケースもあります。
早期改善を目指しますが、繊細な場所なので後遺症を残さないためにも焦らずゆっくり治療していきます。
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